風水について考えるブログです.

現代の風水は,非常に複雑な容貌を持っています.
もちろん,古代風水も単純ではありませんが,それなりに筋が通っているように思えます.
中華圏で発生した風水は, 風水であるだけに周囲の地理的環境の影響を受け,変化したようです.
さらに,世俗的な欲求から,多様な要素が付け加わっているようです.

これらを整理してみようという試みです.
 

2010年7月4日日曜日

良い気,悪い気

 
 風水先生は,「良い気」の通り道か,「悪い気」の通り道かを判断するのも仕事といわれています.

 しかし,「「地形派」vs.「方位派」」ですこし触れたように,「善悪」はもっぱら人間の側の都合で,そんな区分はたぶん無い.

 気は,リズミカルに流れているだけです.弱くなったり強くなったり.
 「風」とおなじですね.
 「陽の気」と「陰の気」が交互に流れていると考えるのも,風水的かもしれませんね.ちょっと,「陰陽五行説」の影響が強くなってしまいますが.

 ほとんどの「人間」・「建物」・「邑」・「国家」にとって,少しの風は気持ちがよい.

 無風状態は,空気がよどんで,あまりよろしくないですね.

 しかし,希に,暴風になりますと,「風」には変わりがないのに,「風は悪い」と判断されてしまいます.が,それに耐えられる「人間」・「建物」・「邑」・「国家」にとっては,別に「悪く」もなんともないのです.
 したがって,「良い」・「悪い」は,大地に張り付いている弱い存在である「人間」の側の都合でしかない.ですね.

 ただ,「風は吹いている」だけなんです.
 

0 件のコメント:

コメントを投稿